介護レク業務の負担を5分の1に軽減「まるレク便 ピースぬりえ」

ウェルネス

介護レクリエーション素材の定期便サービス「まるレク便」を提供するマルアイが手がける「まるレク便 ピースぬりえ」を、埼玉・所沢の「住宅型有料老人ホームゆうらく東所沢」が導入しました。今回の導入で、レクリエーション業務の負担が5分の1に軽減されたとのこと。

マルマルアイは、「こころ くらし 包む」をミッションに、祝儀袋や事務用封筒などの日用紙製品と、食品や精密機器を保護するための産業用包材を製造・販売する企業。介護関連では、レクリエーション素材の定期便サービス「まるレク便」の運営を行っています。

今回、埼玉・所沢市の「住宅型有料老人ホームゆうらく東所沢」に導入された「まるレク便」の「まるレク便 ピースぬりえ」は、介護レクリエーション業務の負担軽減やコミュニケーション活性化を目的に開発された、A1サイズのイラストを9つのピースに分割した塗り絵です。

介護レクリエーションは介護従事者のスキルや経験により盛り上がりが左右されますが、「まるレク便 ピースぬりえ」は介護従事者の「レクリエーションを盛り上げる力」に左右されることなく、会話が生まれ盛り上がるレクリエーションができるように設計されています。

また、1ピースごとに分割されているため、コロナ禍でもソーシャルディスタンスを保ちながら、レクリエーションが実施できることが特徴です。

「住宅型有料老人ホームゆうらく東所沢」では、毎日午前午後に1時間レクリエーションを実施。各担当者が交代制でレクリエーションの企画と実施を行っているものの、「レクリエーションの進行がうまくいかない」「盛り上がらない」「利用者が楽しんでくれているか不安」といった悩みや相談があったそう。

さらに、レクリエーションの実施には、企画立案や道具の用意など事前準備に時間がかかるうえ、業務負荷が高いことも課題になっており、「まるレク便 ピースぬりえ」の導入にいたったとのこと。

「まるレク便 ピースぬりえ」は箱から取り出すだけでレクリエーションが実施できるため、これまで10分程度かかっていた準備が5分以内に短縮。企画立案や道具の用意など事前準備にかかる時間も減り、レクリエーションに関わる業務時間が全体で5分の1になったそうです。

さらに、塗り絵の絵柄が会話が生まれるようにデザインされており、介護従事者から利用者へ絵柄について質問を投げかけると、会話が弾み、そこから利用者同士での会話も増えコミュニケーションの活性化につながったと報告しています。

マルアイは「まるレク便 ピースぬりえ」の導入にあたり、「今後は、レクリエーションの企画立案から実施までを一気通貫でサポートするトータルソリューションとしてブラッシュアップし、2023年3月から本格的に提供を開始する予定です」とコメントしています。

介護施設ではハサミを使った工作や針を使った手芸など、脳の働きを活性化させる手先や指先を使うレクリエーションが一般的ですが、作業に集中できる一方、他者とコミュニケーションを取りづらいという課題があります。

事前準備が少なく介護従事者のスキルに依存しない「まるレク便 ピースぬりえ」は、脳の働きだけでなくコミュニケーションの活発化も期待でき、介護施設での導入事例が増えていくかもしれません。

まるレク便 ピースぬりえ
https://maruai.co.jp/marurec/

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