ヴァセリンは多様な使い方ができるアイテムです。
乾燥時のお助けアイテムの1つであるワセリン。その中でも不動の人気商品であるヴァセリン(Vaseline | Unilever.)を愛用している方も多いと思います。
そんなヴァセリンを「リップクリームとして」「部分乾燥使いとして」だけの使い方では非常にもったいないです。
今回は、今すぐ簡単に行えるヴァセリンの使い方をいくつかご紹介致します。
すでに商品をお持ちの方も、まだお手元に無い方も是非試してみて下さい。
ヴァセリン(Vaseline | Unilever.)
ヴァセリンとは保湿効果が高い『ワセリン』を主成分としたスキンケア用品です。
1870年にアメリカで誕生したのち、世界90ヶ国以上で愛されており防腐剤無添加・無着色・無香料の商品となっています。
製造元はユニリーバ(米)、国内販売はユニリーバ・ジャパンです。
ヴァセリンはドラックストアや大手販売店、通販など様々なところで購入できます。
ワセリンとヴァセリンの違い
乾燥した肌にワセリンを塗ることで『肌が保湿された』経験をした方は多いと思います。
しかし実のところ、ワセリン自体に保湿成分があるのでなく、ワセリンが肌の表面をコーティングすることで肌の乾燥を防いでいるのです。
そのため肌の奥まで浸透する効果はありません。スキンケア後のフタの役割として使用し水分の蒸発を防ぎます。
天然由来成分である石油が原料のワセリンは、安全性も非常に高いのでデリケートな赤ちゃんの肌や敏感肌の方も安心してご利用できます。
ワセリンは石油の掘削機(くっさくき)にゼリー状のものが付いていたことが発見されたのち、世界へ広がりました。
ヴァセリンで全身ケア
ワセリンを原料としている製品の中で最も有名なヴァセリンは、数多くシリーズ展開をしています。
ボディケアからは5種類も展開しており、ジェルタイプからローションタイプ・クリームタイプまであります。
手がベタついていても気にならないポンプ式や落ち着く気分になれる香り付き、肌タイプ別などボディケアだけでも効能や形が様々です。
その中でもリップケアとして使用している方が1番多いのではないでしょうか。
そんなリップケアも5種類展開しており、保湿重視や色付きなど様々な悩みに特化した商品となっています。
部分ケアではリップケアの他にもハンドケア商品(2種類)があります。
使用する際の注意点
ヴァセリンは非常に保湿カバー力が高いので肌に使う際は、そのときの肌状態に合わせて使用法を変えましょう。
ニキビが気になる方やオイリー肌の方は、使用量によって肌状態が悪化してしまうことがあるので注意が必要です。
また雑菌の侵入を防ぐため、清潔な手で使用するようにしましょう。
ジェルタイプのものは、専用のスパチュラを作ると使いやすいです。
ヴァセリンの色や、開けた際の匂いが変化したときのご使用は控えください。
ヴァセリン使い方
ヴァセリンには数多くの使い方があります。ぜひ試してみてください。
メイク編
メイク前にも、メイク後にも大活躍のヴァセリン。
乾燥崩れ・ツヤ感アップ
ヴァセリンを手に少量取り顔全体に塗った上にフェイスパウダーをのせることで、ツヤ感やメイク持ちがアップします。
またアイシャドウのラメ飛びの防止にも効果的です。
乾燥によるメイク崩れが気になった際も、指で優しく叩くようにカバーしたのちフェイスパウダーをのせることでメイクしたての仕上がりになります。
パウダーチーク×ヴァセリン
パウダーチークとヴァセリンを1:1の割合で混ぜることで、チーク兼口紅を作ることができます。
また割れてしまったパウダーチークを、クリームチークへ復活することも可能です。
ヴァセリンはツヤを出すことができることからハイライトとしても活用できます。
化粧残りに
クレンジングでは落としきれなかった目の周りや細部には、ヴァセリンと綿棒が大活躍です。
ヴァセリンには油分がたくさん入っているため、少ない力で簡単にメイクを落とすことができます。
そのため優しい力で擦ることもないため肌に優しいです。
アフターケア編
ヴァセリンを使用したのちに、きれいに洗い流すことでアフターケアとしての効果を得られる場合があります。
日焼け後の肌
『ワセリンを塗った後の日焼けに注意』との言葉を見かけますが、ワセリンと日焼けは関係していません。
日焼けした肌はいかに冷やせるかがポイントとなっています。
冷やした後はしっかと保湿をすることが鉄則なため、伸びがよくコスパの良いヴァセリンがおすすめです。
塩×ヴァセリン
肘や膝などの皮膚が強いところへ、ヴァセリンと塩を塗ることでピーリングの代用として使用できます。
そのため古い角質を落とし、保湿も十分の肌を実現できます。
この際ヴァセリンのは、塩よりも多くたっぷり使用するようにしましょう。
小鼻の角質落とし
小鼻にたっぷりとヴァセリンを塗り、ラップを被せて放置するだけで鼻の黒ずみが薄くなります。
ラップの放置は5分ほどで十分です。
その後はクレンジングオイルでヴァセリンをきちんと落とし、保湿してあげましょう。
靴・革製品編
顔や体以外にもヴァセリンを活用することが可能です。
靴ずれ防止
パンプスやブーツ、下駄などで起こりやすい靴ずれはヴァセリンを塗ることで予防できます。
靴ずれが起こりやすい、足首や足の甲などにヴァセリンを適量に塗ってから履くようにしましょう。
ヴァセリンが靴の肌の摩擦を軽減してくれるため、靴ずれが起きづらくなります。
革製品のツヤだし
メイク編でツヤ感を出してくれると記述しましたが、革製品にもその実力を発揮します。
またヴァセリンを塗った後の革は、べた付くこともなくホコリ等も付きにくいので是非試してみて下さい。
革製品の防水
革製品は、水に濡れ水分蒸発が始まってしまったらとても厄介です。
色が変わってしまったり、硬くなってしまったりします。
そこでヴァセリンを革製品に塗ることでヴァセリンの油が水を弾いてくれ、防水効果の役割を発揮してくれます。
その他
ヴァセリンは季節を問わず使用することができる大活躍の商品です。
香水×ヴァセリン
ヴァセリンと香水を8:2の割合で混ぜることで練り香水として使うことができます。
練り香水なので香りのモチも良く、容器に入れることで持ち運びできるところも利点です。
もっと簡単な方法は、ヴァセリンを塗った上に香水を振りかけるなどがあります。こちらも同様の効果を得ることができます。
髪の静電気防止
静電気が起こる原因は乾燥です。そんな時にヴァセリンを少量手に取り、髪の毛に薄くつけてみて下さい。
髪をコーティングしてくれるヴァセリンは、枝毛やアホ毛予防としても使用可能です。
ヴァセリンのつけすぎによるべた付きのみ注意しましょう。
セルフネイル
ネイルを行う際に爪の周りにヴァセリンを塗ることで、はみ出した時に簡単に落とすことができます。
またネイル蓋の内側に塗ることで、マニキュア液の乾燥によって蓋が開かない問題を解決してくれます。
ネイルを行う前の甘皮除去にも最適なヴァセリンです。
花粉症対策
ヴァセリンを鼻や目の周りに塗ることで、ヴァセリンが花粉をキャッチし体内への侵入を防ぎます。
症状がひどい方は鼻の周りのみならず、綿棒などで鼻の中まで塗ることもおすすめです。
また目のキワまで塗ったり、目の中に入ってしまわないように気を付けてください。
指輪外す際
潤滑効果のあるヴァセリンを使用し、抜けなくなった指輪を取ることができます。
指輪が抜けないからといって無理やり抜こうとはせずに、指と指輪の隙間にヴァセリンを塗り回しながらゆっくり取りましょう。
むくみやすい体質の方におすすめです。
眉毛脱色
髪色と合わせるためや柔らかい印象を付けるために、眉毛脱色を行う方も増えています。
きちんと眉毛周りを保護してあげないと、火傷や目に入って危険な状態になってしまいます。
そのためにもヴァセリンなどで保護した状態で行うようにしましょう。
ワセリンはニキビに効果あり?
ニキビに対してのワセリンの使用は控えた方がいいでしょう。
皮脂分泌の増加・毛穴のつまり・アクネ菌の増殖によって起こるニキビに対してのワセリンの使用は悪化の原因にもなります。
そもそもワセリンは優れた保湿力が魅力ですが、薬効成分が含まれているわけではないので、殺菌効果や消炎効果は期待できません。
反対にワセリンの使用によって毛穴がつまりニキビを悪化させてしまうことがあります。
ではなぜ『ワセリンとニキビ』を耳にするようになったのでしょうか。
それは乾燥によるニキビに対してワセリンが効果的だからです。
肌が潤い不足に陥ると、皮膚の過剰分泌・ターンオーバーの乱れが起こることがあります。その結果、毛穴がつまりニキビが出来るのです。
乾燥によるニキビは皮脂の少ないフェイスライン(Uゾーン)にできやすい特徴があります。
保湿を行うことで予防や改善ができるので、ワセリンはニキビの原因が乾燥だった場合のみ期待できるのです。
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