疾患や障害により一人での外出・旅行が困難な高齢者に、医療従事者が同行する旅行アテンドサービス「そいたび」を、スタートアップ企業のMIMSAPORTが発表しました。
MIMSAPORTは、「いくつになってもどんな状況でも楽しむことを諦めて欲しくない。誰もが諦めずに旅行ができる世の中を作りたい」というビジョンを掲げ、旅行支援事業を展開しているスタートアップ企業です。
今回発表された「そいたび」は、疾患や障がいにより一人での外出・旅行が困難な高齢者や、介護が必要な人を対象とした旅行アテンドサービスです。医療現場で豊富な経験を持つ理学療法士や正看護師が同行し、医療従事者の視点からリスク管理を行います。
このサービスでは「周囲に迷惑をかけたくない」「相談相手がわからない」「旅先でのトラブルが不安」など、旅行者とその家族が抱える不安要素を解消し、安心して旅行を楽しめる環境を提供することを目指しているそうです。
「そいたび」では、旅行者の疾患や状況に合わせたスケジュールを作成。事前に現地を下見して、起こりうるリスクや注意点を把握してくれるとのこと。旅行会社との協力により、使用する交通機関の手配を含む、旅行に関連するサポート体制が整えられるそうです。
旅行のサポートを担当するのは、出張パック、国内旅行、社員旅行などを手がける旅行代理店のティーアイプロジェクトです。同社は、企業研修、慰安旅行、家族旅行など、さまざまな目的や要望に対応したプランを提案しています。
さらに、主治医や担当ケアマネージャーとの事前の打ち合わせを通じて、旅行に必要な情報を収集。たとえば、旅先での緊急事態に備え、診療情報提供書の準備や、受け入れ可能な医療機関の情報などを行ってくれるとのこと。
「そいたび」は、旅行だけでなく、デパートでの買い物やレストランでの食事、知人のお見舞い訪問といった短時間の利用にも対応。映画やコンサートの鑑賞、スポーツ観戦といった半日程度のイベント、冠婚葬祭への付き添いなども対応可能となっています。
利用料金は、日帰り旅行が50,000円から、1泊2日の旅行は150,000円からで、予算に応じた旅行プランの作成も依頼できます。
MIMSAPORTの代表を務める上仮屋遥氏は、理学療法士として病院や訪問看護ステーションで10年間働いた経験を持ち、その中で多くの患者が「外に出たい」「旅行に行きたい」という願望を実現できずにいることに気付き、「そいたび」を立ち上げたとのこと。
同氏は「そいたび」のリリースにあたり、「私たちは“自分の夢を諦めないでほしい”という思いで、このサービスを始めました。歩行困難や持病などで外出や旅行が難しいと感じている方々に、新しい可能性をお届けします。あなたの夢や希望を私たちに教えてください。一緒に実現するために、全力でお手伝いします」とコメントしています。
そいたび
https://mimsaport.com/
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