Niterraグループの子会社であるYORICOMは、高齢者の自立した日常生活をサポートするデジタルコミュニケーションツール「寄り添いコミュニケーション 星輝(ほしき)しおり」のサービス提供を開始したことを発表しました。
YORICOMは、Niterraグループ傘下の日本特殊陶業が今年4月に設立した社内ベンチャー企業です。同社は、AI技術とキャラクターを組み合わせたバーチャルアシスタントを用いた「寄り添いコミュニケーション」事業を展開しています。同事業では、バーチャルアシスタントが寄り添う形で、日々のトレーニングやリハビリテーション、生活習慣の自己管理を支援するインターフェースを提供しています。
今回発表された寄り添いコミュニケーション 星輝しおりは、Gatebox社と共同で開発されたデジタルコミュニケーションサービスです。Gatebox社は、キャラクターとコミュニケーションを取ることができる次世代ホームロボット「Gatebox」の開発企業。
このサービスでは、3Dバーチャルアシスタントの星輝しおりが、介護福祉士としてタブレットを介して在宅高齢者の日常生活を支援します。高齢者がフレイル(虚弱)状態であっても楽しく過ごせるよう、多様な会話や身体活動を促進するとのこと。
利用するには専用タブレットのレンタルが必要で、指定の福祉用具貸与事業者や家電レンタルWebサービスを通じて提供されます。
寄り添いコミュニケーション 星輝しおりは、高齢者が直感的に操作できるユーザーインターフェースを採用しており、言語や非言語コミュニケーション、映像、文字、音楽を組み合わせ、高齢者が声と指で感覚的に操作することができます。
具体的には、星輝しおりとの視覚的および聴覚的なコミュニケーションを通じて、高齢者が会話で直面する課題、「人と話す機会が少ない」「言葉がすぐに出てこない」といった問題をサポート。会話のきっかけづくりとして、毎日変わる写真、ヒント、選択肢、テロップを使用し、高齢者がそれらを音読することで連続会話を促進する話題制御プログラムを提供しています。
また、「いきいき回覧板」では、認知症予防体操「コグニサイズ」、クイズ、イラスト映像、YouTubeクリエイターによる動物動画などを提供し、高齢者が頭を使いながら身体も動かして楽しい時間を過ごせるようにしています。
コグニサイズは、コグニション(認知機能)とエクササイズ(運動)を組み合わせたもので、脳と身体の機能を効果的に向上させる運動プログラムのこと。
さらに、服薬や火元・戸締りのリマインダー機能「思いやりボイス」、家族への通知機能「寄り添いメール」、時節や生活リズムに合わせた「呼びかけ」や「待ち受け時の発話」など、高齢者が人との関わりを感じられるような機能も搭載されています。
YORICOMは今後の展開について、「未充足ニーズを抱える在宅医療と介護のさまざまな社会問題の解決支援に範囲を広げたサービス提供を進めてまいります」とコメントしています。
寄り添いコミュニケーション 星輝しおり
https://yorisoi-communication.com/
コメント一覧