排泄情報を自動で記録。LIFELENSと連携可能な「排泄センサー」

排泄情報を自動で記録。LIFELENSと連携可能な「排泄センサー」 美容医療・予防医療
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パナソニックホールディングスとグループ会社のくらしアプライアンス社が、介護施設向け介護業務支援サービス「LIFELENS(ライフレンズ)」と連携可能な「排泄センサー」を開発。今年3月からLIFELENSのオプションとして提供を開始すると発表しました。

LIFELENSは、パナソニックホールディングスが提供する介護施設向け介護業務支援サービスです。同社が開発する高感度センサーをはじめとしたセンシング技術によって、入居者の部屋での状態や生活リズムをリアルタイムで把握することができます。

またくらしアプライアンス社は、「卓越した技術・サービスで一人ひとりのウェルビーイングを実現」をミッションに、生活家電やデバイス製品の開発・製造、賃貸住宅業者向けサービスを展開しているパナソニックのグループ会社です。

今回発表された排泄センサーでは、センサー技術とAI技術により排泄を検知し、トイレ入退室時刻、着座している時間、排便・排尿回数、便量、便形状などの情報を自動で記録ができます。これによりトイレの付き添いを必要最小限にでき、介護職員の負担軽減など排泄記録業務の効率化につながります。

さらにLIFELENSとの連携で、自動検知して記録された排泄情報を施設事務所のパソコンやスマートフォンの画面で確認することが可能。ほかの見守り情報と一元管理し、入居者の生活リズムや体調変化を把握できるとのこと。

ほかには、使用環境に配慮したデザイン設計になっており、取り付けプレートを便座の下に差し込むだけで、便器に設置可能。取り付けプレートを引き出すと拭き掃除ができます。

排泄センサーはベネッセスタイルケアの介護付き有料老人ホーム「グランダ四谷」に先行導入され、今年3月からLIFELENSのオプションとして提供開始予定となっています。

排泄センサー開発の背景には、介護施設における排泄ケアの重要性があり、高齢者は腹筋力が低下すると便秘になりやすく、消化器系の疾患の原因になるため、いち早く知ることが求められます。便秘が続くと不穏(※)の発症や転倒しやすくなり、便秘状態から排便すると急激な血圧変化による失神にもつながります。

※周囲への警戒心が強く、落ち着きがなく興奮している状態のこと。

排尿も回数やタイミングが不規則になりがちで、モニターすることで血液循環器系の衰えからくる心不全、頻尿から内臓異常を早期発見できることもあるそうです。

くらしアプライアンス社は排泄センサーの開発にあたり、「高齢者は加齢に伴う身体機能の低下で、便秘や頻尿といった排泄機能の障害が現れやすくなります。よって、介護施設における質の高いケアの提供には、ご入居者の排泄時刻や回数、量などの排泄記録や情報共有を通じた排泄パターンの把握が不可欠です。しかし、排泄情報は非常にデリケートな事案でもあるため、ご入居者のQOLに大きな影響を与えるだけではなく、介護職員も心身に負担を感じるなど、介護施設における大きな課題になっています」とコメントしています。

介護施設向け排泄センサー
https://tech.panasonic.com/jp/lifelens/service/excretion-sensor.html

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