在宅介護者向けサポート支援サービスのヴィジットが、高齢者のフレイル予防に特化したサポートサービス「ミンサポ」を東京の目黒・世田谷・江戸川の3区限定で開始しました。
ヴィジットは、シェアリングエコノミー(※)型マッチングプラットフォームの在宅介護者向けサポート支援サービス。介護者を対象に、在宅介護者の様々な相談や高齢者の介助方法、介護者自身の負担軽減といったレクチャーを30分1,000円から受けることができます。
※一般の消費者がモノや場所、スキルなどを必要な人に提供したり、共有したりする新しい経済の動きや、サービス形態のこと。
今回リリースされたミンサポは、高齢者のフレイル予防に特化した外出付き添い・傾聴・日常生活サポートサービスです。
フレイルとは、健康状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のこと。予防の3つの柱として「運動」「社会参加」「栄養」があり、適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まず、健康状態に戻る可能性があると言われています。
定年後に社会との接点が減り、やりがいや生きがいなどを見つけられず、フレイルの前段階であるプレ・フレイルに陥りかけている健常シニア層に、同じ地域でフレイル予防のサポーターとして活躍できる場を提供することで、感謝される喜びを感じながら収入源を確保する機会創出を目的としています。
ユーザーはミンサポにサポーター登録をしている健常シニア層から、通院・買い物・散歩などの外出付き添いや、傾聴、その他日常生活のサポートなど、目的に合ったサービスを探して受けることが可能です。
1回あたり利用は2時間までで、料金は税込3,000円からとなっています。なお介護、医療保険の対象外事業(自費)のため、医療、介護に関わる一切の行為は受けられないとのこと。
ヴィジットはミンサポのサービス開始にあたり、「外出困難な高齢者のフレイル問題が深刻化してきています。一方、時間と健康は十分だけれども生きがいを探しているようなシニア層もたくさんおられ、こうした方々のフレイル予防や空き時間の有効活用も社会的課題になってきています」としたうえで、「身体活動や社会参加によって可逆性のあるフレイル予防に特化し、健常なシニア層の生きがい発見の機会にもつながるミンサポをスタートすることといたしました」とコメントしています。
内閣府が発表したデータによると、75歳以上の後期高齢者6人に1人が外出不足、5人に1人が孤立を感じており、フレイル予防の重要な要素のうち、運動と社会参加の不足が深刻化しています。
一方で65歳以上の5人に1人が生きがいを感じず、5人に2人は社会活動をしていない状態で、65歳から74歳の健常な高齢者であっても多くの人がフレイルに陥りやすいプレ・フレイルに差しかかっているそう。
サポートを受けたい後期高齢者と、運動と社会参加をしたい健常シニア層にとって、両者をマッチングするミンサポは、これらの社会的課題を解決するサービスになるかもしれません。
ミンサポ
https://tovisit.co.jp
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