日清オイリオグループ(以下、日清オイリオ)と、NTTドコモの子会社であるDearOneは、両社の協業で提供している健康増進アプリ「バランス日記 ~10食品群チェック~」(以下、バランス日記)をバージョンアップしたと発表、フレイルチェックとグループ化の2つの機能が新たに追加されました。
日清オイリオは、サラダ油などで知られる製油会社。家庭・業務用の食用油や調味料が主力商品ですが、他にも美容・運動サポート食品や、高齢者・介護対応食品、生活習慣対応食品などにも力を入れており、食を通した健康に関する研究・開発を続けています。
DearOneは、NTTドコモのマーケティング分野を担う子会社。同領域におけるスマホアプリや、デジタルマーケティング関連ツールの提供、それらに関連する支援サービスなどを手がけており、ユーザーの行動分析や市場動向の分析なども得意としています。
両社の協業によって生まれたのが、健康増進アプリのバランス日記。画面に表示された10の食品群から、自分が摂取したものを選んでいくと不足しがちな食品群が分かるというもので、ユーザーが日々の食事をセルフチェックしつつその改善に向けたヒントを得ることが可能です。
老若男女を問わず活用できるアプリですが、特に高齢者は食が細くなる傾向があり、バランスのとれた食生活を意識する必要があるため、低栄養や体力低下、フレイル予防など、健康寿命の延伸という面で有用なツールだといえます。
バランス日記の主な機能は、ユーザーが食べたもの(主食以外)を日々記録していくことでグラフや表などにデータが可視化される「10食品群チェック」や、ログインスタンプを集めることでクーポンや特典が付与される「スタンプ機能」、家族や友人などと10食品群チェックで繋がりあえる「食べ友」機能などがあります。
こうした機能に今回新しく追加されたのが、フレイルチェックとグループ化の2つの機能。フレイルは心身の活力が低下してしまった状態を意味しますが、現在、65歳以上の高齢者では5人に1人がこのフレイルに該当するというデータもあり、フレイルの放置は要支援・要介護リスクに直結します。このバージョンアップでは、そうしたリスクに対する自分の体の状況を視覚的にチェックできるようになっています。
また、グループ化の機能を使えば、自治体・団体・施設などの単位で、管理者がメンバーの食のバランス状態をチェックすることが可能(管理者が他ユーザーのデータを見る際には同意が必要)。リーダーが栄養指導や健康サポートを行うようなシーンでも活用できる仕様になっています。
こうした一連のカスタマイズに活用されたのは、DearOneが提供するアプリ開発サービスの「ModuleApps2.0」。あらかじめ開発されているアプリのひな形(モジュール)に対して機能を加工することでオリジナルのアプリを短工期で開発できるというサービスとなっており、この小回りの良さを活かしてバージョンアップが行われたようです。
手持ちのスマホで、いつでもどこでも健康管理ができる新機能の追加。社会において健康志向が高まり、フレイル予防の重要性も叫ばれている昨今、こうした身近なツールが充実することで、超高齢化社会にも明るい展望が開けるかもしれません。
バランス日記 ~10食品群チェック~
https://www.nisshin-oillio.com/balance_app/
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