フィットネス関連事業を展開するP3(ピースリー)が、靴のように足を乗せるだけでトレーニングがおこなえる「バランスロッカー」を発表しました。
P3は「医療とフィットネスの間をつなぐ予防サービスを提供する」をミッションに、スタジオ・ジム運営、指導者養成、商品開発などのフィットネス関連事業を展開する企業です。
今回リリースされたバランスロッカーは、足を乗せて左右別々に動かすだけで、トレーニングが行えるトレーニング用品です。コンパクトで場所を取らず、かつ手軽に持ち運ぶことができるため、日本の住宅事情にも適合しています。価格は税込23,100円。
運動の専門家である理学療法士が開発を行い、医学視点のバランス訓練が可能で、乗るだけで正しい姿勢や歩き方が身につくため、リハビリテーションから美容、スポーツまで幅広い目的で利用することができます。
バランスボールやバランスボードに近い商品ですが、左右が別々のプレートになっているため、歩くときのように前後に足を開いた位置や、左右へ大きく開脚した位置で乗ることができます。スポーツにおけるさまざまな運動パターンに類似した使い方ができ、目的に応じたバランス能力の向上が期待できます。
また、足裏には足底腱膜という腱組織があり、足の指を反る(伸展する)ことで、土踏まずを引き上げる機能「ウィンドラスメカニズム」が働きます。バランスロッカーには、足を乗せるボード部分にウィンドラスメカニズムを起こす機構があり、効果的に土踏まずの引き上げを行い、扁平足(※)の改善が期待できるそう。
(※)足裏のアーチ構造にゆがみが生じて土踏まずがなくなった足のこと。足関節の靭帯や腱の付着部に腫れや痛みが生じる。
P3はバランスロッカーを運動指導ツールとして活用するために、パーソナルトレーナーや理学療法士など、運動指導者を対象とした指導者養成コースも開催すると発表。インストラクター養成、マスタートレーナー養成の講座があり、基礎動作を学び、実践し、応用するという流れでトレーニングシステムを体系的に学ぶことができます。今後は、バランスロッカーを用いた効果検証を各医療機関と協力しながら行い、効果を公表するとしています。
P3の代表取締役である中村尚人はバランスロッカーのリリースにあたり、「約8割の方が一生のうちに体験するといわれている腰痛や、老年期の特徴的な膝痛などの原因の一つが不良姿勢です」としたうえで、「日本人は骨盤を前に押し出したスウェイバックという不良姿勢を取りやすいといわれています。バランスロッカーを用いたエクササイズによって、股関節の機能を促し、本来あるべき体の位置関係(アライメント)に整えます」とコメントしています。
内閣府が発表したデータによると、高齢化率が21%を超える超高齢社会の日本は、2025年に国民の4人に1人が後期高齢者となり、少子高齢化による社会保障費の圧迫が問題になっています。こうした問題を解決するため、「病気にかからないように予防する」予防医学が必要とされており、バランスロッカーのようなリハビリテーションから美容、スポーツまで幅広い目的で利用できるトレーニング用品に注目が集まっています。
バランスロッカー
https://www.balancerocker.com/
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