肌を露出する際に気になる悩みありますか?
ムダ毛や脂肪は時間をかけ頑張れば悩みは解決できますが、肉割れは中々消すことができないものです。
1度できてしまった肉割れは完璧に無くすことが難しく、気になり出してしまうと止まらない肌悩みでもあります。
そんな肉割れに対して正しい行動とはなんでしょうか。
元通りの肌に戻すことは難しくても、正しい対処法を行うことで薄くすることは可能です。
今回の記事では肉割れの解説や原因、対策、間違った解釈など肉割れの情報について分かりやすくご説明致します。
肉割れとはどのような状態?
ふくらはぎや太もも、お腹、お尻、胸などの脂肪が付きやすい箇所に現れることの多いひび割れた線を指します。
カラダに急激な変化が現れることで、肉割れが起こります。
そのため成長期である中学・高校生時や妊娠5ヵ月頃、運動不足やダイエットによる体重の増減時は注意が必要です。
肉割れが始まったからといって体調に変化が現れるわけではないため、お尻や太もも部分は自分では気づきにくくなっています。
名前は『肉割れ』と呼ばれていますが、実際は皮膚が避けてできたものです。
幅はおおそよ数ミリであり、長さは数センチ~数十センチが何本も見られます。
英語圏ではその見た目から『stretch marks(ストレッチマーク)/strped pattern like a tiger(虎のような縞模様)』と呼ばれています。
現れやすい場所
胸:女性らしいカラダの特徴ともいえる胸は成長期や妊娠、体重増加によって、バストサイズが変化します。
お腹:全身の中で最も脂肪が付きやすく変動の多い部位となっています。そのため肉割れができやすい箇所でもあります。
お尻:肉割れができやすいですが、気づきにくい部位はお尻です。お尻は保湿ケアなども怠る部分なので気づいた頃には手遅れになっていることが多いです。
太もも:成長期である学生時代に付きやすい部位が太ももです。乾燥しやすく脂肪も多いので目立ちやすくなってしまいます。また太ももの付け根や内側、後ろ側など広範囲部位でもあります。
ふくらはぎ:ふくらはぎは男女共に肉割れができやすいです。太もも同様、身長が急激に伸びる成長期に現れやすいです。他にも歩き方が原因の肉割れもふくらはぎに現れます。
原因
私たちの皮膚は上記の画像から分かるように『表皮』『真皮』『皮下組織』の3つ層からできています。
成長期
身長が急に伸びるようになったり、カラダ付きに変化が訪れる成長期は、皮膚の対応が追い付かず肉割れが起こることがあります。
部活動が始まり、短期間の筋肉増加も肉割れの要因の1つです。
ふくらはぎや太ももに付きやすく、予測も難しいです。また成長期特有の背中に付くこともあります。
また女の子の場合胸の成長と共に肉割れが現れることもあります。
成長期による急激なカラダの変化を止めることはできません。
そのため初期の段階で肉割れに気づき、保湿などで徹底的にケアをすることで、将来跡に残ることがありません。
妊娠
妊婦さんのお腹も急激に大きくなることから、皮膚の膨張に真皮層が付いていけず肉割れ=妊娠線ができることが多いです。
また妊娠中はステロイドホルモンが多く分泌される反面、コラーゲンが減少します。
そのためお肌の弾力が失われ、亀裂が生じやすくなることから肉割れができやすいカラダでもあります。
妊娠の際にできる肉割れのことを『妊娠線』や『マタニティライン』と呼ばれており、妊婦さんの悩みの1つです。
おおよそ7割もの妊婦さんが経験すると言われています。
急激な運動
健康なカラダ作りのために運動不足だった人が、急に過度な運動を行うことで肉割れが起こることがあります。
普段運動を行なわない方が、急に過度な運動を始めるとカラダの動きに皮膚の伸縮が付いていけず、肉割れができてしまうのです。
また短期間での筋肉増加も肉割れの原因となってしまいます。
運動は、可能な範囲での目標設定をし徐々にカラダを慣らしていくことが大切です。
体重の大幅な増減
短期間の体重増加は肉割れが現れる代表的な原因でもあります。
そのことから肉割れ=デブ線とも呼ばれておりそのイメージが強いのか、肉割れは太るからできると考えている人が多いです。
ですが実際には急激な体重減少でも肉割れは起こります。
太る場合と異なり皮膚の膨張ではなく、カラダが予測していなかった変化に真皮層が対応できないことで現れるのです。
このときカラダの中では、コラーゲン繊維がダメージを受けていることが肉割れの原因と言われています。
また痩せることで肉割れがさらに目立つようになることもあります。
乾燥
これらの原因の中で最も大きく肉割れに関係しているのが乾燥です。
肉割れは脂肪が付きやすい箇所に現れると記載致しましたが、乾燥しやすい場所にもできやすい特徴があります。
肌に水分が十分に含まれていると潤いやハリがでて、皮膚が柔らかくなりますが乾燥しているとゴワつき、硬くなります。
柔軟性が低下した肌は、刺激を受けた際に断裂が起きやすくなります。
乾燥してる状態はあかぎれやささくれ同様、肉割れにも関係していたのです。
歩き方や走り方
実は癖のある歩き方・走り方は想像以上に足へ負担をかけています。この負担により真皮が傷つき肉割れが発生します。
またヒールやパンプスを履いている状態では足の指の先に力が入りづらく、アンバランスになりやすいです。
これらの場合はふくらはぎの内側や膝の裏側に、肉割れが現れやすくなっています。
サイズの合わない靴やつま先の細い靴は指の付け根と、かかとの2点着地のみの歩き方になりやすいです。
本来は足の指も含めた3点でバランスを取った歩き方が正しいので、2点着地の場合はふくらはぎなどに横線の肉割れが起こることがあります。
加齢
唯一、体型の変化ではない肉割れ要因が加齢です。
皮膚の真皮にはコラーゲンが豊富に含まれていますが、年齢を重ねていくごとにコラーゲンは減少してしまいます。
コラーゲンの減少は、少しの刺激でもダメージを受けやすいカラダになります。
そのため若い頃は何ともなくても、年齢を重ねることで肉割れが現れる場合があります。
他にもターンオーバーが遅くなることも肉割れが目立ちやすくなる原因です。
肉割れは赤と白の2種類
基本完治することが難しい肉割れですが、肉割れの状況によっては治すことができます。
完治の基準は肉割れの色です。
【赤色・赤紫色】
このような状態の色は、肉割れの初期段階なので綺麗に治すことが可能です。
赤色の正体は、断裂した皮膚の下に透けて見える毛細血管です。この段階は真皮が裂け、そのままになっている状態を表しています。
そこから日時が経つことで白く変化していきます。
白く変化する間でしたら、まだ肉割れ自体が定着している状態ではないのでセルフケアで改善することが可能なのです。
肉割れは初めから白い人はいません。必ず赤→白に変化するのでなるべく早い段階で気付くことがカギとなっています。
【白色】
肉割れで悩まされているほとんどの人がこのような白色だと思います。
白色の肉割れは肌表面に細かいシワができ、触ると凸凹しているのが特徴です。
先ほど赤色の肉割れは真皮が裂けそのまま状態と記述致しました。
傷口が自然と治っていくことと同様、避けた真皮も新しく細胞が生成され少しづつ修復されていきます。
この際に元の皮膚と同じように修復できることが望ましく、目立つことも無くなるのですが細胞が上手く再生されないため白く目立つようになってしまうのです。
つまり白い肉割れは傷口の後にできた新しい皮膚を指しているので、完全に元の肌に戻すことが不可能に近いのです。
予防・改善・治療
赤い肉割れの際に行うべき行動や、白い肉割れとの向き合い方についていくつがご紹介致します。
赤い肉割れの対処法
肉割れを見つけた場合はとにかく、保湿とマッサージを行いましょう。
そもそもが乾燥しやすい部分に肉割れはできやすいので、これ以上の乾燥を防ぐことが大切です。
肉割れを目立たなくさせる為に毎日の保湿は絶対です。めんどくさがらずに毎日行いましょう。
肉割れに効果があるとされている成分はホホバオイルなどの人間の皮脂成分に近いものや、ココアバターやオリーブオイルなど自然由来のものが良いとされています。
また肉割れ用のクリームを使用することもお勧めです。
【マタニティクリーム】
カラダの巡りを促進する効果のある『葉酸』を配合することで、急激なカラダの変化を阻止してくれます。
また妊婦さんにも安心安全な国産で作られています。
べた付くこともないので塗った後、肌に服がくっつくことがありません。
産後も変わらずに使い続けることにより、肌の引き締めケアとして使用できます。
無添加で作られているため生まれた赤ちゃんと一緒に使うことも可能なので、まさに妊婦さんにとって味方のクリームと言えます。
【プレマーム】
ほんわか柑橘系の香りでリフレッシュ効果のある、肉割れに特化したクリームです。
肉割れ周辺独特なツッパリ感を、プレマームが保護してくれます。
肌を引き締める効果のある成分を配合しているため、潤いを保ちながら皮膚を滑らかにします。
またビタミンⅭも導入しているため、肌のキメを整えながらツヤ維持効果が期待できます。
エタノールや合成着色料が配合されていないので、乾燥肌や敏感肌の方も安心して使用可能です。
保湿ついでに肌のマッサージも同時に行うことで、肌への負担を抑えながら皮膚の柔軟性を保つことができます。
お腹周りや足同様、マッサージのし忘れが多いお尻も優しく撫でるように毎日行いましょう。
白い肉割れの対処法
時間が経ち色が白くなってしまった場合も、上記と同様で保湿とマッサージを行うことが大切です。
赤い色とは違い完全に元通りの肌に戻すことは難しいですが、肉割れの悪化を防ぐ・薄くすることができます。
保湿やマッサージは真皮層の裂け目が広がり、肉割れの範囲が広がることの予防にも繋がるのです。
また肉割れを目立たせなくするためには、インナーケアも効果が期待できます。
タンパク質を摂取し、肌のターンオーバーを促す効果のある『ビタミン・ミネラル・コラーゲン』を食生活に取り入れると良いでしょう。
反対に脂肪の元となる炭水化物や脂質を、控えていくことも大切です。
治療
セルフケアではどうにもならない場合は、肉割れ治療というものもあります。
しかし『保険適用外の場合が多い・目立たなくさせることは可能だが完璧に元の肌に戻すことは不可能に近い』ということへの理解が必要です。
治療法の代表的なものは2つあり、レーザー治療と炭酸ガス治療です。
真皮に直接レーザーを照射することにより、伸びた皮膚を収縮させることで肌を引き締めます。
よって肉割れが目立ちにくくなるという原理です。
何回か通院する必要があるので、治療完了までは3か月ほどの時間がかかることを頭に入れておきましょう。
1回の治療はおおよそ3万~5万円ほどとなっています。
血流を改善する効果のある炭酸ガスを真皮に注入することで、皮膚の代謝を促し肉割れを目立ちにくくさせます。
炭酸ガスの注入により、皮下組織にダメージを与えコラーゲンを活性化させることでターンオーバー促進の効果にも期待できます。
治療時間が短く、ダウンタイムもほとんどないためレーザー治療よりも短時間で終えることが可能です。
費用はおおよそ手のひらサイズの肉割れで、3~4万円程度となっています。
気にしないことにする
肉割れは上記に記載した原因以外にも、遺伝的な要素があったり、アトピー体質の方、元から痩せ型・筋肉質な方などの体質的な問題も関係しています。
そのため仕方がない症状とも言えます。
世界モデルの方も自身の肉割れを受け入れ、写真と共に発信している方もいらっしゃいます。
肉割れは世界共通の肌悩みなのです。
誰にでも起こりうる可能性の高い肉割れを受け入れ、気にすることを止めてみることも良いかもしれません。
また男性側の意見でも大半の方が、彼女に肉割れがあっても気にしないとのデータがありました。
肉割れに対しての誤解
男女ともに肉割れに対しての間違った認識を持っている方も多いです。
痩せたら消える
脂肪が付くことで肉割れができるイメージが強いのか、痩せることで肉割れを消せると誤解している方が非常に多いです。
記事内で何度もご説明している通り、1度できてしまった肉割れは自然に消えることはありません。
そのため体重増加が肉割れの原因であったとしても、痩せることによって消えることはないのです。
肉割れを消すためには、早めの対処が大切です。
体重の増加が肉割れ悪化の要因
体重の増加と肉割れの悪化に相関関係はありません。
肉割れ悪化の主な原因は乾燥です。
そのためできてしまった肉割れは保湿不足により悪化する可能性があります。
また体重増加による肉割れ悪化はありませんが、新たな肉割れを作る原因にはなるので注意が必要です。
セルライトから肉割れができる
セルライトも肉割れも同じようなものと考えがちですが、全くの別ものです。
両方とも症状が現れやすい箇所が似ており、体重増加によってできることから同じものと勘違いしやすくなっています。
肉割れは皮膚の対応が追い付かずひび割れてしまうことに対し、セルライトは脂肪と老廃物の塊です。
メカニズムも対処法も異なるものなので、その時の症状に合わせた対処が必要となっています。
日焼けで肉割れを誤魔化す
肉割れを誤魔化す方法の1つとしてコンシーラーやファンデーションを塗ることがあります。
その影響からか日焼けし肉割れを誤魔化せると考えている方がいますが、この方法の成功率はごく少数です。
肉割れ部分はターンオーバーが正常に行われにくいため、メラニン色素が薄くなっています。
そのため肉割れ部分(白い線)だけ日焼けせずに余計に目立ってしまうケースが多いです。
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