スギ花粉のみ意識してませんか。ハンノキ花粉にも要注意。
似ているからこそ注意が必要なハンノキ花粉についてどのくらい理解ありますか。
冬から春にかけて飛散するハンノキ花粉は、食物にも大きく関わっています。
この記事では花粉症症状の悪化を防ぐために行うべきことについてご紹介致します。
ハンノキ花粉とは
ハンノキとは、数多くある花粉の種類の中でもアレルギー症状を引き起こしやすいカバノキ科ハンノキ属の植物です。
日本全国に生育しており公園にもよく植えられている、身近な樹木といえます。
ハンノキ花粉は時期や症状がスギ花粉と似ていることから、気づかれにくい花粉となっています。
主な症状は鼻水やくしゃみ・鼻づまり・喉の違和感などがあげられます。
花粉が飛び始める時期は1月~6月中旬です。よってハンノキ花粉は、スギ花粉よりも少し早く飛び始めます。
そのため1月上旬から花粉症の症状がみられる場合は、ハンノキ花粉の可能性を疑いましょう。
ハンノキ花粉と口腔アレルギーの関係性
ハンノキ花粉と口腔アレルギーには大きな関わりがあります。
実際に、ある調査では『花粉症患者と共に口腔アレルギー患者も増加中。ハンノキ花粉症の約半数の方は口腔アレルギー』といった結果が出ています。
これらの共通点はアレルギーを引き起こす原因であるタンパク質にあります。
ハンノキ花粉に含まれるタンパク質と果物に含まれるタンパク質が似ており、交差反応が起きるのです。
そのことにより花粉が原因で、口腔アレルギーのような症状が現れてしまうのです。
口腔アレルギーとは
特定の食べ物を食べたのち15分以内に口の中が痒みを感じたり、ピリピリとした刺激を感じたりする症状が現れる食物アレルギーです。
別名OASとも呼ばれています。
重症化していくと蕁麻疹や喘息などアナフィラキシーショックが生じることがあります。
唇の痺れや舌のピリピリ感は多くの場合、食後しばらくすると自然に治ります。
たまに蕁麻疹や呼吸困難、腹痛などを引き起こすこともあるので注意が必要です。
原因
主な原因には果物や生野菜があげられます。
ハンノキアレルギーを引き起こす可能性のある食物は以下の通りです。
果物 | ・リンゴ ・桃 ・サクランボ ・イチゴ ・梅 ・キウイ ・梨 ・ビワ |
野菜 | ・人参 ・ジャガイモ ・トマト |
その他 | ・ピーナッツ ・アーモンド ・ココナッツ ・クルミ |
ハンノキアレルギーを持っている方は、1~6月中旬頃はこれらの食べ物を避けると安全です。
対処法
上記でも記述致しましたが、ハンノキ花粉時にこれらの食物を大量に食べると、口腔アレルギーの症状が重症化することがあるので気を付けましょう。
なるべく上記の食べ物は避けることで、重症化の危険性が減ります。
もし食べる場合は加熱しましょう。タンパク質は熱に弱いためアレルギー症状が出にくくなります。
加熱することによって絶対にアレルギー反応が出ないわけではないので、専門医に相談のうえで摂取量を決めましょう。
ハンノキ花粉に対して行うべき行動
食べ物以外にも、ハンノキ花粉に対して行うべき行動があります。
外出する際気を付けること
花粉症対策はどの花粉に対しても同様で『なるべく花粉を浴びない・体内に侵入させない』ことが大切です。
そのためインターネットなどで飛沫情報をチェックしたり、花粉が飛びやすい条件を理解しておきましょう。
また自分の顔にフィットするサイズのマスク着用・花粉対策のメガネを着用することで顔に花粉が付着することを抑えられます。
帽子の着用は、頭皮に付く花粉を防ぐことができます。
帰宅後の対処法
外出後は家の中に入る前に、服についている花粉を軽く払いましょう。
このときアウターなどをツルツルした素材にすると花粉が落ちやすいです。
その後家の中に入ったらコロコロや、すぐに洗濯機に入れるなどを行うと尚良いです。
もちろん手洗い・うがいは必須です。帰宅後すぐにシャワーを浴びると、髪の毛に付いた花粉も綺麗に落とすことができます。
なるべく長時間花粉が付いた状態は避けましょう。目の痒みが深刻な場合、洗眼液で対処できます。
またプラスアルファで洗顔を行うことで、目の周辺(まぶたやまつ毛)についた花粉を洗い流すことが可能です。
花粉が飛び始める前に鼻うがいを、行っておくことで鼻粘膜の炎症も抑えられます。
家の中で行うべきこと
こまめに掃除を行うことで、花粉が部屋の中に溜まることを防げます。
特に玄関やリビング、カーテンは花粉がとどまりやすいのでこれらの場所を重点的に掃除しましょう。
この時部屋に加湿器を設置をすると、花粉が重くなり下に落ちるので掃除の効果が高まります。
また空気清浄機は花粉を吸い取ってくれるため、花粉が入り込みやすい玄関に置くことをお勧めします。
そうすることで部屋の中に花粉を持ち込むことが減ります。
窓を開け外の空気を入れ替えたい場合は、花粉の飛沫が少ない早朝や深夜に行うと良いです。
花粉が飛びやすい時間帯はランチすぎの13時~15時と言われています。
まとめ
花粉症は誰もが起こる可能性のある症状です。
突然花粉症患者になる場合もあれば、病気が軽くなったという場合もあります。
もし自身に花粉症の症状が見られたら、どの植物の花粉のアレルギーなのかを理解しましょう。
次にその花粉に対して行えることを実践していくと重症化のリスクを抑えらます。
かなりつらい場合は花粉症治療というものもあるので、検討してみてください。
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