福祉用具の製造販売事業を展開するMagic Shields(マジックシールズ)は、同社が企画・販売している転倒骨折リスクを低減する床「ころやわ」が、日本転倒予防学会推奨品に認定されたことを発表しました。
Magic Shieldsは、「転んでも立ち上がれる世界を作ろう」をミッションに、福祉用具の製造販売事業を展開するスタートアップ。自動車工学と医学をベースに開発された可変剛性構造体「メカニカル・メタマテリアル」の研究、および製造販売を行っています。
医療機関や福祉施設では、「転倒骨折ゼロ」を目指して各種センサーや転倒予測AIの導入、職員の付き添いなどにより、患者を「転ばせない」ことに注力しています。しかし、過度なセンサーの利用が患者の拘束や、職員の疲弊につながるため、認知症患者数の増加による「職員の努力では防ぎきれない転倒」対策に注目が集まり、いつでも・どこでも・誰でも簡単に使える「転んでもケガをしない」製品の開発が求められていました。
「ころやわ」は、医療機関・福祉施設のニーズに合わせ「ベッドサイドに置くだけで、いつでも・どこでも・誰でも簡単に転倒骨折のリスクを低減できる床」を目指し、杖や車椅子利用時、医療・介護用ベッドの移動時に床がへこまず取り外し不要で、緩衝マットの「敷き忘れ」による事故を改善する製品として開発されたもの。
組み立てタイプの「どこでも ころやわ」、3分割マットタイプの「おくだけ ころやわ」があり、レンタルサービスを通じて一般家庭でも導入することができます。
「ころやわ」は内部のメカニカル・メタマテリアルにより、フローリングと同等の歩行安定性を保ちながら、車椅子移動や歩行器、杖をついての移動でも大きなへこみがないことが特徴。一方で、転倒時にはヘルメット着用時と同程度まで衝撃を軽減することが可能です。
同製品の「歩行安定性」と「衝撃吸収性」は、藤田医科大学・東京医科歯科大学・名古屋大学との共同研究や論文を通じて、エビデンスが確認されているとのこと。
Magic Shieldsによると、これまで両立が困難とされていた歩行安定性と衝撃吸収性の2つの性質を併せ持つこと、エビデンスを備えていること、日本国内560施設以上で導入されていることが評価され、日本転倒予防学会推奨品に認定されたそうです。
なお日本転倒予防学会推奨品制度は、一般に販売されている転倒予防に関わる商品のなかで、商品の特性、品質を考慮し、日本転倒予防学会が考える基準をクリアしたものを推奨品として登録し、紹介するものです。
Magic Shieldsは日本転倒予防学会推奨品の認定にあたり、「私たちマジックシールズは“すべての人が骨折を気にすることなく、自分の意思で自由に動ける”社会を実現することで悪循環を断ち切り、日本国内をはじめ、世界中で“大腿骨骨折が原因で寝たきりになる人をゼロにする”ことを目指しています」とコメントしています。
Magic Shields
https://www.magicshields.co.jp/coroyawa/
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